口腔外科ではお口まわりのトラブルについて、外科手術をともなう治療を中心に対応しています。次のようなケースでお悩みなら、口腔外科にご相談ください。
10代後半ころから生えてくる親知らずは、かつては通常の奥歯として用いられていましたが、食文化の変化によって顎が小さくなった現代人には生えるスペースがなく、横を向いたり斜めになったり、中途半端に生えてくる歯です。歯ブラシが届きにくく汚れが溜まりやすいため、虫歯や歯周病になりやすいです。その様な方は痛みが出る前に予防的な観点から、抜歯が必要な場合もあります。
顎関節症とは、「口を開け閉めすると痛い」、「口を大きく開けられない」「開け閉めするときに音が鳴る」などの症状があらわれる病気です。原因の多くが歯ぎしり、食いしばりなどのクセや咬み合わせの乱れ、またストレスなどが原因となって、顎関節に過負担がかかり生じることが多いです。顎関節の負担を軽減するために、マウスピースを用いたり、マッサージや投薬を行ったりすることで、治癒に導きます。
口腔内科とは、お口の中に起きた症状に対し、外科的アプローチではなく、内科的アプローチにて治療を扱う診療科目です。口腔外科が「オーラル・ザージェリー」であるのに対し、「オーラル・メディシン」として確立されており、さまざまな症状を識別し、関連医科や検査施設と連携を取りながら適切な治療を選択して、治癒に導いていきます。
口内炎は、お口の中にもっともよくできる粘膜異変なのです。治療は、原因を調べて除去しながら、痛みを緩和させていきます。口内炎は、お口の中に細菌が多いと悪化するため、並行してお口のクリーニングを受けるといいでしょう。
カンジダ菌はお口の中に常に多少存在していますが、お口の環境が悪化することによって細菌のバランスが崩れ、粘膜に白い帯状の菌塊ができて炎症を起こし、痛みが生じます。これは入れ歯の粘膜面にも繁殖しやすいため、入れ歯の方はお口とともに入れ歯のケアも重要になります。
お口の中のだ液が減少して乾燥を引き起こす病気です。原因には、糖尿病の初期など全身疾患が関係するものや、神経的なもの、服用している薬剤の影響、だ液をつくる器官の異常など、さまざまなものがあります。だ液が減ると自浄作用が低下し、虫歯や歯周病を悪化させやすくなるため、お口の中のマッサージやケアを行っていくことが大切です。